「一億総作家時代」

古の日本はシルクロードを渡りヨーロッパから様々な文化が流れ着く終着点でした。日本からまたどこかへ伝えられることはほとんどなかったのです。新たな文化が次々と流れ着き、累々とする中で、独自の文化が形成、熟成されて行きました。江戸時代のように平和が長く続くと大衆文化が発展します。そして、昭和後半から平成、令和にかけた時代もまた、長く平和が続きました。
現代、日本人は誰もが豊かな想像力と表現力を持っています。今まさに、世界へ向けて文化を発信する立場になっています。これは二度目のジャポニズム、すなわち“セカンドジャポニズム”といえるでしょう。かつてのサブカルチャーはもはやメインストリームとなりました。ネオカルチャーに於ける特異点となった日本が、これまでなにを生み出し、今後なにを創造するのか。文化は遺そうとしなければ遺りません。この時代を100年後、500年後の美術史に遺します。
About
●主な事業
・コンテンツ企画/製作・制作/販売運営コンサルティング
○その他
・現代日本大衆文化の保存/研究
●本所
・〒107-0062 東京都 港区 南青山2丁目
○さいのたま研究室
・〒367-0017 埼玉県 本庄市
●代表
・丸橋 誠/Maruhashi MACOTO/京都芸術大学/芸術学・神話学
在学中にフリーでデザイン業を開始。卒業後は建築、映像、広告、ゲーム業界などに在籍し、アートディレクターとして多数の新規事業の立ち上げ、IPを創出。20年余りを経て独立。
●メディア/インタビュー 
・蒼穹のスガイガレオン 公式画集(2015年/株式会社アプリスタイル)📘 
・月刊アプリスタイル 5月号(2015年株式会社アプリスタイル) 
・仕事にできる!ゲーム・イラスト入門(2012年/株式会社廣済堂出版 ) 
・WithG(2008年/株式会社ジー・モード ) 
・MdN(2002年/株式会社エムディエヌコーポレーション) 
日本経済新聞 Sunday Nikkei(1998年/株式会社日本経済新聞社) 
●メッセージ
1990年代以前、全国で創作活動をしていた作家たちはイベントや雑誌などで繋がっていた程度で、その全体像を見ることは困難でした。インターネットが普及するにつれ、その規模の全容が見えてきました。それは実に深く、広大なものだったのです。そこで、1990年代後半頃「一億総同人時代」を提唱しました。
2000年代後半に登場した初音ミク(*1)はニコニコ動画(*2)との奇跡的な出会いと共に一億総同人時代を現実にしてくれたものでした。2011年にはGoogle社がEveryone, Creator(*3)というキャッチコピーの元、それを社会に広めてくれたのです。社会の潮流は個人の時代へと向かっており、近年ではクリエイターエコノミーという言葉も使われています。
そこで「一億総同人時代」を「一億総作家時代」と変えて、再度提唱します。
ネットワークの発達により、どの組織に属しているが、どこに住んでいるか、ということの価値は希薄化するでしょう。
(*1)クリプトン・フューチャー・メディアから発売されている音声合成・デスクトップミュージック 用のボーカル音源、およびそのキャラクター
(*2)ドワンゴが提供している日本最大級の動画配信サービス
(*3)Google Chrome5周年キャンペーン「あなたのウェブを、はじめよう」の一貫